自分で計画して源流で釣る

今年の夏も源流釣りをやっている。
フライフィッシング歴30年の先輩に連れられて、色んな源流に行った。今まで、先輩が "開拓" した沢で釣ることがほとんどだった。ここでいう開拓とは情報を集め、初めてその沢に行き、沢へのアプローチと釣り場へのルート開拓をしたうえで、その沢で釣れるのかどうかを体験して帰ってくる一連の釣行・山行を言う。源流釣りとは本来そういうものなのに、歴の長い先輩の釣り場に連れて行ってもらうことばかりなことに課題を感じていた。
先日、アマゴが食べたくて、初めて自分で計画して沢に行ってきた。
情報収集
バックカントリーの斜面や沢の釣り場などは、人が入りすぎると遊べなくなるため公開されたログが少ない。だからこそ開拓の必要があるのだが、ある程度は情報が欲しい。今回の沢はエリアを決めたあと、断片的な情報を集めた。沢が遡行可能かどうか、遡行の難易度や懸垂下降の有無は沢ヤがログを上げていることがある。釣れるかどうかは、1人でも釣れたと言っている人がいれば、魚が存在すると信じるしかない。閉鎖してる林道の情報などは案外バイク乗りのvlogとかに上がってたりもする。
今回はそういった情報に加え、GPXファイル付きのログも1件だけ入手することができ、行くまでの参考にはなった。結局、現地では別の支流に入ったし、ほとんど使わなかったけど。
釣れない
まず、本流の下流側は濁りすぎててとてもじゃないが魚が釣れるようには見えなかった。白っぽいグレーのような水の色で入渓した直後に面食らってしまった。仕方がないのでどんどん遡行することに。登るうちに徐々に透明度が増してきて上の方なら釣れるかもと思えた。後で地元の方に聞いたところ、去年の台風で斜面が崩れたようで、どこからか土砂が流入してるのだろうとのこと。
目当ての沢でもあった支流に入ると如実に水も良くなり、渓相も良く、釣れそうな雰囲気を醸し出していた。しかしながら、しばらく頑張っても竿はピクリともせず、魚影を目撃することすらできなかった。
釣れる
仕方がないので本流へもどりさらに遡行。滝が出てきたあたりから魚を見かけるようになり、滝の上なら必ず釣れると確信。高巻きをごちゃごちゃやってたら時間をロストしてしまったものの、さらに上流側の支流に入ってからはかなり良かった。
まずアマゴ。初めてアマゴを釣ったが、イワナのようなパワフルさがなく、フッキングが甘く何匹かバラしてしまった。急流でも力強く生きるイワナと違い、流れの穏やかな場所にいるようだった。全体的に型が小さめだったのもあるが、引きもやや弱めだった。
釣り上がっていると、今までより明らかに俊敏なライズを見かけるようになり、イワナが釣れ出した。見事に棲み分けしており、イワナを見てからは一度もアマゴが出なかった。
結局夕マズメまでしっかり楽しんでしまい、最後の林道歩きはお決まりのヘッデン歩きとなった。
開拓の結果
歩きながら見ていた点
- より適切な駐車スペースはあるか
- 自転車で移動できる余地はあるか
- 適切な入渓・退渓地点
- 泊まりで来る場合の幕営に適した場所はあるか
- ルート上の難所の特徴
など。下山が遅くなっても入れるお風呂とかも調べておいた。今回は誘った同行者が自転車を持っておらず全編歩きだったが、林道がある場合は積極的に自転車を活用すると移動時間を大幅に短縮できるので、なるべくそうしたい。
釣れるポイントも見つけ、次回からは効率よく遊び始められそう。また来てもいいなと思えた。
感想
先輩に頼らず、情報収集から始め、計画し、沢を遡行して最後の支流で釣れた感動が大きすぎて、めちゃくちゃ疲れてて眠かったのに、夜少しだけ眠れなかった。今年は山スキーも縦走登山も源流釣りも一生懸命遊んでいるが、充足感の大きさは3本の指に入るなと思った。
山に行く理由の一つに、山で遊んでいる限り挑戦が無くならないという点がある。自然を相手に色々な側面から遊べるので、難易度は無限に上げられるし、上げなくてもいい。
沢登りの要素を含む源流釣りは自分がやる遊びの中ではリスクが比較的大きい方で、今回は自分にとってはそれなりの挑戦だったが、終わった時に一つ新しい世界がひらけたような感覚があった。
主体的な行動で得られる結果に一喜一憂することこそ、山遊びの醍醐味。やはり遊びは主体性が大事。

人生で初めて釣ったアマゴ。小さい!

ちょっと狭くてフライを投げるのに難儀したけど、いい沢だった。